「スマート農業」を超えた「ダイバーシティ農業」へ!
「ダイバーシティ農業でおかやまを活性化する車座評議会」キックオフミーティングを開催
本学は、6月21日、「ダイバーシティ農業でおかやまを活性化する車座評議会」を設立し、そのキックオフミーティングを津島キャンパスで開催しました。
評議会は、誰もがやりがいを持ちながら農業に取り組める「ダイバーシティ農業」を実現し、地域を活性化することを目的として設立しました。発起人である本学のほか、岡山県内の自治体、農業団体及び関係企業等27団体が参画しています。
キックオフミーティングは、本学の会場と各地をオンラインで結んで開催し、25団体から44人が参加しました。
開会にあたっては、那須 保友 理事(研究担当)・副学長が「今年度から始まった本学の第4期中期目標では、『地域から地球規模に至る社会課題を解決し、より良い社会の実現に寄与する』こととしている。『ダイバーシティ農業』とは、多様な人々が多様な方法で農業にやりがいをもって携われるようにすること。本学はこの『ダイバーシティ農業』の実現により、現在の農業が抱える多くの課題を解決できると考えている。その実現に向け、忌憚のないご意見をいただきたい」とあいさつしました。
続いて、評議会会長である林 靖彦 研究・産学共創担当副理事が登壇。岡山県が強みを持つ白桃やブドウといった高級果樹分野を対象とし、多様な人材が多様な形で農業に携わることを可能にする「ダイバーシティ農業」を導入することで、新規就農を促進し、就農者減少という地域課題を解決に導くことができると考え、その実現に向けて関係自治体・団体とひざを突き合わせて議論するため、本協議会を設立したと説明しました。さらに、評議会の掲げるビジョンについて、「『ダイバーシティ農業』は『スマート農業』の良い部分を取り入れつつ、デジタルトランスフォーメーション(DX)によって農業従事者のスキルを向上させ、やりがいをもたせることで、最適な技術とウェルビーイング双方を追究するものであり、将来的には果樹以外の農業や関連する産業にも波及させ、農業を起点とした地域社会の発展を目指したい」と話しました。
また、今後、定期的に会合を開催するとともに、技術継承などテーマごとに分科会を設け、果樹栽培のマニュアル作りや農家の経営改善に向けた調査などに取り組んでいきたいことおよびこれらの実行のため、国の助成金等の獲得などを進めていきたいことなど、活動方針を示しました。
その後、各参加団体が自己紹介した後、地域農業の抱える課題について発表。参加団体からは、「新規就農者のための農地が不足している」、「中山間地域では獣害が深刻で対策が必要」などの意見が出され、今後議論を行っていくこととしました。
次回のミーティングは7月28日に開催する予定です。
〇本評議会は随時ご参加可能です。ご興味のある自治体・団体の方は以下のお問い合わせ先までご連絡ください。
【本件お問い合わせ先】
岡山大学 研究推進機構
E-mail:kikou◎adm.okayama-u.ac.jp
※@を◎に置き換えています。