活動報告

【岡山大学】「第3回EReTTSaシンポジウム~森林バイオマスの利活用による脱炭素・地方創生~」を開催しました

◆概 要
 国立大学法人岡山大学(本部:岡山市北区、学長:槇野博史)は2023年3月14日、津山工業高等専門学校、日本原子力研究開発機構とともに「第3回EReTTSa(※)シンポジウム~森林バイオマスの利活用による脱炭素・地方創生~」を開催しました。本シンポジウムは新型コロナウイルス感染対策のためオンラインで行い、企業・教育機関・自治体・金融機関・学生など、約110人が参加しました。

 開会にあたり、那須保友理事(研究担当)・副学長が「作州地域には豊富な森林バイオマスが存在する。本シンポジウムが作州地域をはじめとした中山間地域のさらなる発展の一助になることを期待する」とあいさつしました。

 シンポジウムではまず、株式会社sonrakuの井筒耕平代表取締役が「小さな木質バイオマス事業を起点とした地方創生」と題し、基調講演。小規模なバイオマス熱源併給事業が地方創生に結び付いた事例などを紹介し、森林資源をできる限り地域内で使い尽くすことの重要性を指摘しました。
 

北海道での取り組みを紹介する株式会社sonrakuの井筒代表取締役
北海道での取り組みを紹介する株式会社sonrakuの井筒代表取締役
脱炭素アイデアを紹介する教育学部1年生の岡村さん
脱炭素アイデアを紹介する教育学部1年生の岡村さん
パネルディスカッションの模様
パネルディスカッションの模様
閉会あいさつで今後の意気込みを語る津山高専の岩佐校長
閉会あいさつで今後の意気込みを語る津山高専の岩佐校長

 その後、西粟倉村地方創生推進室の上山隆浩参事が脱炭素とデジタルでつくる持続的な地域構想など西粟倉村おける先進的な取り組みについて紹介し、院庄林業株式会社の田原義彦常務取締役が欧州と日本では木材の生産コストが大きく違うことなどについて解説しました。

 続いて、津山工業高等専門学校専攻科電子・情報システム工学専攻1年の平田航さんが「太陽光発電システムの安全性向上のための故障検出技術の開発」、本学農学部1年生の礒野楓也さん、伊藤優希さんが「バンブーファイバー製マイボトル普及キャンペーン」、本学教育学部1年生の岡村あすかさんが「脱炭素×筋トレ」と題し、学生による脱炭素に資する研究・アイデアを披露しました。

 また、日本原子力研究開発機構人形峠環境技術センターの木原義之所長が「人形峠環境技術センターの挑戦」と題し、放射性廃棄物をより合理的に処理処分するための研究開発など同センターによる意欲的な取り組みについて紹介しました。

 パネルディスカッションでは、本学グローバル人材育成院の駄田井久准教授がファシリテーターとなり、パネリストに井筒代表取締役、上山参事、田原常務取締役を迎え、「地方における森林バイオマスの利活用・脱炭素・地域活性化」をテーマに討論を行いました。

 討論は視聴者からの質問も交えて行われ、地方でバイオマス関連事業を立ち上げるためには「プロデューサー人材」が不可欠であり、その人材がわが国では絶対的に足りていないため、学術と現場を相互に経験できる「学びの場」を作るべきなどの意見が出されました。最後に駄田井准教授が「林業の事業形態やバイオマスエネルギーの利活用方法については多様性が増している。今後は、多様な人材がバイオマス利活用に貢献できるようになるために、教育・研究機関に何ができるのかを考えてゆきたい」と締めくくりました。

 閉会にあたって、津山工業高等専門学校の岩佐健司校長が「今回のシンポジウムでは多くの示唆を得られた。これを参考に作州地域の発展のために新たな取り組みを検討していきたい」とあいさつし、シンポジウムは盛況のうちに幕を閉じました。

 なお当日のアーカイブ動画は下記よりご覧ください。


※本シンポジウムは、環境・エネルギーシンポジウムとして、平成20年に岡山大学と国立研究開発法人日本原子力開発機構人形峠環境技術センターとの連携協定締結以降、毎年3機関が持ち回りで開催しており、令和元年度からは、岡山大学が作州各自治体及び商工会との包括連携協定を結んだことをきっかけに、3機関が有する産学官連携機能を有効的に活用した取り組みに着目し、「産学官連携」をテーマにした「EReTTSa」シンポジウムに名称を改めました。
 「EReTTSa:エレッサ」には教育Education、研究Research、技術Technologyでつながる3機関によるトライアングルTriangleで、津山工業高等専門学校と日本原子力研究開発機構人形峠環境技術センターが位置する作州地域Sakushu areaが抱える社会課題などに取り組んでいきたいとの思いが込められています。令和2年度に第1回を開催し、今回が第3回となりました。

【プログラム】
 13:00 開会挨拶
 13:05 基調講演「小さな木質バイオマス事業を起点とした地方創生」
      井筒 耕平 氏(株式会社sonraku 代表取締役)
 13:50 取組紹介
     「脱炭素社会が山村地域にもたらす恩恵~脱炭素先行地域・西粟倉村の取組~」
      上山 隆浩 氏(西粟倉村 地方創生推進室 参事)
     「木材資源大国、日本の挑戦」
      田原 義彦 氏(院庄林業株式会社 常務取締役)
 14:10 研究紹介等
     「太陽光発電システムの安全性向上のための故障検出技術の開発」
      平田 航 氏(津山工業高等専門学校 専攻科電子・情報システム工学専攻1年)
     「人形峠環境技術センターの挑戦」
      木原 義之 氏(日本原子力研究開発機構人形峠環境技術センター 所長)
     「バンブーファイバー製マイボトル普及キャンペーン」
      礒野 楓也 氏、伊藤 優希 氏(岡山大学 農学部 1回生)
     「脱炭素×筋トレ」
      岡村 あすか 氏(岡山大学 教育学部 1回生)
 14:40 パネルディスカッション
     「地方における森林バイオマスの利活用・脱炭素・地域活性化」
      ファシリテーター 駄田井 久 氏(岡山大学 グローバル人材育成院 准教授)
      パネリスト 井筒 耕平 氏、上山 隆浩 氏、田原 義彦 氏
 15:30 閉会挨拶

【ポスター】
 https://www.okayama-u.ac.jp/up_load_files/event/flyer.pdf

【主 催】
 国立大学法人岡山大学
 国立研究開発法人日本原子力研究開発機構
 国立高等専門学校機構津山工業高等専門学校

【協 力】
 JST「共創の場形成支援プログラム」

◆参 考
・国立大学法人岡山大学
 https://www.okayama-u.ac.jp/
・国立研究開発法人日本原子力研究開発機構
 https://www.jaea.go.jp/
・ 国立高等専門学校機構津山工業高等専門学校
 https://www.tsuyama-ct.ac.jp/
・株式会社sonraku
 https://sonraku.biz/
・西粟倉村
 http://www.vill.nishiawakura.okayama.jp/
・院庄林業株式会社
 https://innosho.co.jp/

◆参考情報
・【岡山大学】第3回「EReTTSa」シンポジウム~森林バイオマスの利活用による脱炭素・地方創生~〔3/14,火 オンライン開催〕
 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000001257.000072793.html

 

岡山大学津島キャンパス(岡山市北区)岡山大学津島キャンパス(岡山市北区)

◆本件お問い合わせ先
 岡山大学研究推進機構
 〒700-8530 岡山県岡山市北区津島中1-1-1 岡山大学津島キャンパス 本部棟1階
 TEL:086-251-8463
 E-mail:kikou◎adm.okayama-u.ac.jp
     ※ ◎を@に置き換えて下さい
 https://www.okayama-u.ac.jp/tp/news/news_id11975.html

<岡山大学の産学官連携などに関するお問い合わせ先>
 岡山大学研究推進機構 産学官連携本部
 〒700-8530 岡山県岡山市北区津島中1-1-1 岡山大学津島キャンパス 本部棟1階
 TEL:086-251-8463
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 岡山大学メディア「OTD」(アプリ):https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000011.000072793.html
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 岡山大学『THEインパクトランキング2021』総合ランキング 世界トップ200位以内、国内同列1位!!
 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000070.000072793.html
 岡山大学『大学ブランド・イメージ調査2021~2022』「SDGsに積極的な大学」中国・四国1位!!
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国立大学法人岡山大学は、国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」を支援しています。また、政府の第1回「ジャパンSDGsアワード」特別賞を受賞しています国立大学法人岡山大学は、国連の「持続可能な開発目標(SDGs)」を支援しています。また、政府の第1回「ジャパンSDGsアワード」特別賞を受賞しています